ネットやSNSで有名な都市伝説。愛される都市伝説の1つ「きさらぎ駅」を紹介したいと思います。
都市伝説とは
都市伝説とは近代あるいは現代に広がったとみられる口承の一種である。
大辞林には「現代の都市で、広く交渉される、根拠が曖昧、不明な噂話」とされています。
きさらぎ駅
きさらぎ駅とは
「きさらぎ駅」は迷い込んでしまうと生きて戻れないと言われている異界の無人駅です。
「きさらぎ駅」が初めて登場したのは2004年2ちゃんねるのオカルト板にて「はすみ」と名乗る人物による書き込みが始まりです。
「はすみ」は乗っていた遠州鉄道の様子がおかしいことに気づきます。
20分以上走り続ける電車、周囲の乗客は全員眠っており、ようやく止まった電車が辿り着いた先は「きさらぎ駅」。
そこには人はおらず、駅を出ても草原と山しかない田舎の駅といった感じです。
もちろん駅周辺にはタクシーやバスはなく、公衆電話もない、携帯で110番通報をしてもイタズラ電話として相手にされない。
途方に暮れた「はすみ」さんは路線を歩いて自力で帰ろうとします。
路線を歩いていると遠くの方から太鼓と鈴の音が聞こえることに気づきます。突然「路線を歩いたら危ないよ」と声をかけられます。
振り向くとそこには片足がない老人。だんだんと近づいくる太鼓の音。異様な雰囲気を感じ取った「はすみ」さんが気づいた時には老人は消えていました。
「はすみ」さんが歩き続けると「伊佐貫トンネル」と書かれたトンネルにたどり着きました(遠州鉄道にそんなトンネルは無い)。
「はすみ」さんはトンネルを抜けた先で「親切な方」と出会い、その方は近くの駅まで送ってくれると言う。
明らかに怪しさ満点の男ですが「はすみ」さんは車に乗ってしまいます。
その車はどんどん山の方に入っていき、その男は無口になっていきました。さらに訳のわからないことをブツブツと呟き始め、「はすみ」さんも怖くなり隙を見て逃げる決死をします。
ですがここで「はすみ」さんからの書き込みは途絶え、消息を後にします。
その後
その後、都市伝説を集めるサイトに「はすみ」さんを名乗る人物が7年ぶりに普通の世界に帰ることが出来たと書き込んでいます。
その他にも「きさらぎ駅」の目撃談、体験談などを発信する人が続出、どの事例でも不可思議なことが起きたと言う・・・
「きさらぎ駅」からの脱出方法は明確に決まってはいませんが、電車から降りなかったら戻れた、何かを燃やしたら戻れたなどの噂はあるので「きさらぎ駅」に着いたら助からないわけでは無いかも・・・?
余談
この都市伝説はSNSやネットでかなり有名になり、1大ブームを巻き起こしました。
遠州鉄道でも「きさらぎ駅」を把握しており、さぎの宮駅では無いかと考え特設サイトまで作っています!
また「きさらぎ駅」は日本国内だけではなく台湾や香港などの海外でも話題となり、小説やコミックなども発売されています。
関連作品
映像作品やテレビ番組(世にも奇妙な物語など)で取り上げられたり、更には『きさらぎ駅』として2022年には映画化もされています。こちらは元の「きさらぎ駅」とは違いクリーチャーが出現し、より死への恐怖が感じられます。
またホラーゲームとしてChilla’s Art(チラズアート)さんの「幽霊列車」に登場しています。STEAMで購入できますがかなり不気味で怖いので覚悟してプレイすることをオススメします!
さらに小説や漫画などでも起用されており、宮澤伊織さんの『裏世界ピクニック』(月刊少年ガンガン)やkireroさんの『はじまりの夜行列車』(ガンガンONLINE)に登場しています。
まとめ
1人のTwitterへの書き込みがここまで物語として成長するなんてとても素晴らしいことです。
この話が嘘か誠か判断するのは人それぞれですがどちらも決めつける根拠はないと思います。
パラレルワールドという言葉があるように「きさらぎ駅」は現代におけるもう一つの世界として存在しているかもしれません。
もし「きさらぎ駅」に到着しても電車から降りないことを強くオススメします。
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