【ヒサルキ】それは悪意の塊・・・?人間に取り憑く日本の都市伝説!!

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ネットやSNSで有名な都市伝説。愛される都市伝説の1つ「ヒサルキ」を紹介したいと思います。

ヒサルキ

AlexaによるPixabayからの画像

ヒサルキとは

初めは2003年に2チャンネルに登場し、インターネット上で知られる謎の存在です。

関連話が多数存在し、呼び方も様々ですが、特徴がとても似ています。

今回は有名な「ヒサルキ」関連の話を3つ紹介します。

保育園

友人の勤める保育園を囲う柵に度々、虫や蜥蜴が刺さっている事がある。

悪戯かと思い放置していたものの次第にエスカレートしていく。

土竜、猫、さらには園で飼っていた兎が突き刺さっていた。

兎の時にいた子供に尋ねると「ヒサルキだよ」と答えた。

子供は皆ヒサルキについて知っていたがどんなものなのかは説明できなかった。

子供達は園で飼っていた兎だったものの悲しむことはなく、仕方ないという様子だった。

園児の親もヒサルキについては誰も知らず、子供が話しているのを聞いた事もなかった。

そんな中、一人の保母さんが「そんな名前の絵を見たことがある」と言い出した。

絵そのものはなかったが絵を描いた子の事は覚えていた。

ただ、既に引っ越ししている為、話を聞くことはできなかった。

その時の引っ越しの様子がおかしかったのでよく覚えていたようだった。

何の挨拶もなく、急に引っ越していった。

引っ越しのときに見かけた際、絵を描いた子は両目に眼帯をしていた。

それ以降の行方はわからない。

それから鶏が刺さっていたのを最後にヒサルキ騒動は終了した。

未だに虫とかは刺さっているものの、結局犯人もヒサルキの正体もわからなかった。

きらきらさん

投稿主の住む近くの施設内で、たびたび動物の惨殺死体が発見されるのです。
そこにいた子供に聞くと
きらきらさんがやった
と言います。
きらきらさんってなに?
と聞くと両目を両手で隠し
しらない
としか言いません。
そこの職員も「きらきらさん」がなんなのか、さっぱりわからず不気味に思っていました。

あるとき、投稿主と手を繋いでる男の子が小さく
「あっ」
と声をもらし
きらきらさん
と言って、青空の一点を見つめます。
私も空を見つめましたがなにも見えません。

ふと気がつくと、他の子供達も徐々に「きらきらさん」に気がついたらしくひとり、またひとりと空を見上げ、結局その場の子供達全員が同じ空の一点を見つめているのです。
きらきらさん」に向かって、にこにこ手を振っている子もいます。

とても晴れ渡った明るい昼下がりに、突然起こったこの不安な静寂に耐え切れず私は手を繋いでいた男の子の前にしゃがみこみ
なんにも見えないよ?きらきらさんってなんなの?
と問いかけました。
するとやはり、両目を両手で隠し
しらない
というのです。

投稿主は彼の両目を覆っている両手をはずし
私も知りたいなー。教えてよ
と言いました。

すると。
その子はいきなり、両手の人差し指をおもいっきり突き出し投稿主の両目を衝こうとした。
驚いてシリモチをついたので、その攻撃を避けることができたが、今度はその突き出した両手の人差し指を、同じ勢いで、なんのためらいもなく彼は自分の両目に突き刺した

あまりのことに我を忘れて投稿主は彼に飛びかかり、押し倒し、さらに力を込めて自分の目にねじ入れようとしている小さい両手を必死に押え
だれかっ!だれかああぁあ!!たすけてったすけてぇぇぇ!!!
と絶叫した。
子供とは思えないような力だった。

投稿主ともみあううちに、彼は自分をとりもどしたのでしょうか。
ふいに
目が痛いよーーー!!痛い痛いよーー!
と泣き出した。

まるで今ケガに気がついたように。
すぐに病院に連れて行き、失明を免れることはできたが、後遺症は残ってしまった。

娘が連れていかれそうになった

俺の住んでた実家は、かなりド田舎で、何もない。
だけど、自然は素晴らしいと今でも思う。

娘も久しぶりにお爺ちゃん、婆ちゃんに会って楽しそうにしていた。
一日目には何もなかった。

だけど、二日目に問題が起きた。

娘がいなくなった

五時には帰ってくる様に言ってたんだけど、親父の飼い犬と散歩に行ったっきり、帰ってこなくなった。

親父は、母親と嫁に近所に訪ねて、力を貸してくれる人を当たるようにお願いしてこいと言い俺と親父は、トラックに乗り込んだ。

30分程経ち、数十人体制で捜索が始まった。すると、予想外にも簡単に見つかった。
見つけたのは近所の人で、娘は森の入り口の小屋付近で寝てたらしい。
残念ながら、飼い犬は見つからなかった。外傷も、衣服にも異常はなくて本当に安心した。

母親が手伝ってくれた方々にお酒と料理を出し、俺もお礼を一人一人回りながら、飲んでた。
暫く経って、娘が目を覚ました。
俺が軽く叱ると、半泣きになり、それを嫁がなだめてた。

ここからの会話は明確に覚えてる。

嫁「ちーちゃん(娘)、なんであんな所で寝てたの?」
娘「うーん…。わかんない」
嫁「ワンコは?」
娘「お猿さんが連れて行った。」

この瞬間、空気が止まった
親父も母親も、俺たち家族以外の動きが完全に止まった。

嫁「お猿さん?
娘「うん、お猿さんとワンコと遊んでた。」
父「どんな姿やった?? どんな鳴き声やった?? 触ったか??」
俺「おいおいおい!!」

掴みかかり、叫ぶように親父は娘に質問を浴びせていた。
娘は怯え、嫁の腕に飛び込んでいった。

父「アレがでよったかもしれん…。○○さんを呼べ…。」

親父がそういうと母親がどこかに電話をかけだした。

父「みんなはもうええ。ここからはうちの問題。有難うな。」

手伝ってくれた方々は
「すまんな」
「大丈夫だから」
と言いながら、ソサクサと帰って行った。
親父は猟銃を持ってくると、塩とお酒をそこら中に巻き始めた

母「○○さん。三十分程で来てくれる!」
父「そうか…。△△(俺)、話がある。」
俺「…。」

親父が真剣な顔で話し出した。
この土地には土地神がいてるらしい。その土地神は様々な富を落とすと言われているが、いい神様ではなく、非常に残虐でもある
動物にとり憑き、他の動物の臓物を喰い散らかすとの事…。
猿の姿で目撃される事が多いが、猪や人間も例外ではないと言っていた。

父「何にせよ、至近距離で接触し、生きていてるケースは珍しい。接触した者が生きていれば、また向こうからまたやってくる事が多い。ここ最近は見かけなくなったのに…。」

こんな事を真剣に話し出して、俺も苦笑いしてた
嫁もどうしていいかもわからず、困っていた…。
そして、○○さん(以後、Aさん)が到着する。

見た目は品のある年配の女性で、スーツを着ていた。
親父と俺が状況を詳しく説明をする。

母親は黙って何か準備していて、嫁は寝てる娘を抱いてた。

父「助かりますかね?」
A「助かるかもしれません…。おそらくアレなのは間違いない。でも、幸いな事に接触してない。この年頃だと好奇心が旺盛なんだけど、この子自体が勘がいいのかもしれない。」

俺「何をするんですか? 娘は大丈夫なんですか?」
A「あなた、信じてないのは仕方ないけど、今は騙されたと思って手伝って欲しい。悪い様にはしないから…。ね?」

正直、胡散臭いと思ってたし、この発言も信じられなかった。
親父がいつにもなく真剣で、それに煽られた感じだった。

Aさんが母親と一緒に準備を始め、途中に
娘さんの髪の毛が欲しい。それも出来るだけ多く欲しい。
と言ってきた…。
俺は断ったが、普段大人しい嫁が半な強引に娘の髪の毛を切った。
何故か娘は起きず、ずっと眠っていた

A「もしもの時の変わり身が必要。先に言うが、その人が必要になる時は、変わり身自体が何の効果も持たないかもしれないほど、危ない状況。勿論、両方死ぬと思うが、それでもいいなら変わり身を立てる。」

説明は続き、条件として
・血縁者である。
・娘と同じ性別である。
・歳が近い

が条件だった(別に守らなくてもいい。

もう、嫁しかいなかった。
だけど、俺は一度もそれを口に出せなかったんだよ。
家族全員で話し合ったけど、嫁は折れなかった。

まだ心から信じてなかったけど、もしもの事があったら俺は二人同時に大切な人を見殺しにしてしまう。それが怖かった。でも。嫁に説得させられて、代役に決まった。

娘の髪の毛と嫁の髪の毛を袋に入れ、そこにAさんが取り出してた紙を入れて、お経のような物を唱え始めた。それを嫁が持ち、Aさんは家の柱と言う柱に文字を書いたり、紙を貼ったりしてた

そこから特に異変もなく、時間だけが過ぎた。
相変わらず娘は寝ていた。

だけど、深夜を回った辺りから異変がおき始めた。
外で何かの鳴き声が聞こえてきた。
文字にするのは難しいけど、「うぉもーす うもーす うぉもーす」みたいな唸り声に近い鳴き声。
それを聞いて、Aさんがバタバタし始めた。

俺「親父…。」
父「本当に来よった…。」

真剣な顔で猟銃に弾をこめ始めるのを見て、俺も怖くなってきた。
Aさんはお経を唱え始め、嫁は娘を母親に預けた。

うおもーす。うおもおおおおおす

声が近づいてくると、嫁にも異変が起きはじめる。

嫁「ヴヴヴウヴヴヴウヴヴヴヴヴヴヴウヴヴヴウヴヴヴ

嫁が突然唸りだし、ドンドンと何かが窓や壁に当たる。
後からわかったんだけど、このドンドンと当たってたものは犬の死骸の一部で、まだ新しかった。
親父は何も言わなかったのだが、そう言う事だと思う。

お経と唸り声、鳴き声?ですごい事になっていた。
俺も平静を装ってたけど、内心は死ぬほど怖かった。
呼吸も上手くいかず、鳴き声が近づいてくる事が本当に怖かった。

A「今から、誰も一言も話さないで下さい。それと、娘さんの口にタオルか何かで塞いで下さい。今は何をしても起きませんが、念のためにお願いします。」

事前に話すな。と言われてたんだけど、嫁は既に唸ってた。
もう嫁がどうなるのか心配で、泣きそうになってた。

ヴぉーもーす ヴぉーもーーす ヴヴ

鳴き声が家の前で止まると、一定だった鳴き声が乱れ始める。

赤ん坊?みたいな声が玄関から聞こえてきた。
親父は無言で、猟銃を玄関に向ける。
Aさんはお経を唱え、嫁は唸ってる

あけてー あけてー あけてー もうず

これをそれはひたすら繰り返していた。
正確には あけてー↑ と楽しそうにしていたように感じる。
玄関から離れようとはせず、ノックもして来ない。
俺は何故かわからないけど、この状態でピザ注文したら…。とかわけわからんこと考えてた。

何時の間にか嫁が唸るのを辞め、ユラユラしてた。

もう俺はパニックで、震えてた。
だけど、怖くて動けなくて、ただ玄関の方を見てた。

あけてーーー あけてーーー

多分、それは十分ぐらい続いた。
次第に鳴き声聞こえなくなると、五分後ぐらいには静かになった。
嫁は何時の間にか、座ったまま寝てた。

A「どうやら行った様ですね…。」
俺「嫁と娘は大丈夫なんですか?」
A「えぇ、恐らくは…。でも、もうこの土地には帰ってこないように…。それと深い山にも今後は一切入らないように…。あれは諦めが悪いですから…。」

余談

他にも、「ヒサルキ」関連の話は多数存在します。ですがどれも謎が多く、わかっているのは動物を食べ、動物に取り憑き、決して見てはいけない存在ということです。

モズの早贄の説がありますが、昆虫や小動物だけでなく、猫や犬などのモズには捕食できないであろう哺乳類も犠牲になっている。

また「ヒサルキ」は霊体の存在ではないかと思われます。霊体の存在の時は敏感な子供にしか見えず、動物に取り憑いて実体を獲得すると山を荒らしまわるものなのでは?

関連作品

私が知っている「ヒサルキ」が登場する作品は1つだけ、月見隆士さんの「テラーナイト」(小学館)完結済みの作品ですが、ヒロインの相方で「ヒサルキ」が登場します。ヒロインを守ってくれる熱い男性として描かれています!ebookjapanで読むことができます。

まとめ

謎の多い都市伝説ですが、確実に言えるのは悪意を持って人間に敵対してる存在だということ。

山の動物が少なくなっていたらもしかすると「ヒサルキ」が出没しているかもしれません。

猿って何でこんなに不気味に感じるのだろうか・・・?

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