今回は【あなたの死体を買い取らせてください】を読んだのでその感想を書きたいと思います!
ネタバレ含みますのでご注意ください!!

【あなたの死体を買い取らせてください】とは
大人気ショートショート集『余命3000文字』の著者が贈る、涙と笑いと、あっと驚くどんでん返し。通勤・朝読・就寝前、すきま読書を彩る作品集。書き下ろしを含む全24編を収録!
デビュー作ながら30万部をこえる大ヒットとなった『余命3000文字』の著者・村崎羯諦氏 そんな彼が紡ぐショートショート集です。
コミカルなものから感動作まで巧みに描きわけられたその世界を体験してみませんか?

感想
1話1話がそこまで長くないのでサクッと読める!
今回は特に好きな話を3つ紹介しようかなと思います!
あなたの死体を買い取らせてください
この短編集のタイトルであり、1話目の話となっている「あなたの死体を買い取らせてください」
病床である女の子、毎日病院での日々を過ごしていたがそこに毎日欠かさずお見舞いにきてくれる心優しきボーイフレンドがいた。
自由は少ないがそんな何気ない生活を送っていた。
しかし彼女は自分の命がそう長くないことを悟っていた。
ある時、彼女は彼にそのことを伝えた。
すると彼は「あなたの死体を買い取らせてください」と言った。
突拍子のないことをいう彼。死体がいくらするかも分からない、だけどそんな彼の願いを聞き入れた。
そして…彼は亡くなった。交通事故だった。
彼女は彼の死体を買い取った・・・
そんなに高額でもなかった。
そして彼女は彼とまた会えることを願って眠った。
あまりに唐突、あまりに儚い物語。こんな悲しい物語があるだろうか、
2人には天国で笑っていてほしいと心の底から思った作品。
結婚代行
現代の人間はみな忙しい!
今では退職代行などのサービスがあるほど!
結婚という一大イベントでも参加できるとは限らない!
ならば結婚を代行してもらおう!
集まった人達はみんな代行者!新郎新婦は代行!親族も代行!友人も代行!牧師も代行!
この世の中は全て代行で成り立っている!
そして殺人代行も…?
こんなに全員代行ならば本人もどこかで代行してる??狂った世界だけどこんな世の中もあり得るかも…?
そして神様は笑った
私の学校には神様がいた。
神様とは一緒に学校生活を送っていた。
神様はまだまだ見習いだったため、私たちと共に成長していた。
だが学校を卒業後、神様を覚えている人がいない…
一緒に過ごしていたのに、覚えているのは私だけ。
誰に聞いても覚えていないし、私自身神様の名前を覚えていない…
ただ唯一、当時神様に救いを求めた同級生がいた。
彼女は神様のことを覚えているという
彼女とは久しぶりの再会だったが当時のわだかまりも解消され、彼女との縁が結ばれた気がした。
そして当時の神様の言葉を思い出した。
「一人前になったら……人と人との縁を結んで、それからその人たちがずっと仲良くいられるようなお手伝いをする、そんな神様になりたいって思ってる」
そして神様は笑った。
縁結びの神様になる予定と言っていたがここで縁ができたのも神様の力かもしれません。
今回の話みたいなちょっと不思議なお話めっちゃ好きです!
もしかしたら私たちも忘れてしまっているけど同級生の中に神様がいたかもしれない?
終わり

今回は【君の死体を買い取らせてください】を紹介しました!
話が長いとだれてしまう方でも短編集なので読みやすいと思います!ちょっとした時間でも読むことができるので昼の休憩時間、夜寝る前などに1話読んでみてはどうでしょう?
それぞれの世界観が全く違ってどの話もとても面白かったです!
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