1人の少女の自殺。溱みなと【カケラ】を読んでみた感想!!【ネタバレ含みます】

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今回は著者溱みなとの【カケラ】を読んだのでその感想を書いていきたいと思います。

カケラとは

少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言。
美容外科医が真実の行方を追うミステリー長編!
『この作品の中には小さな「私のカケラ」があちこちに埋め込まれていて、湊先生の手によって、とても立派な「根も葉もあるウソ」に育てあげられているのです。』医師 友利新さん推薦!!

美容外科医の橘久乃は幼馴染みの志保から「痩せたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言と、見え隠れする自己正当化の声。有羽を追いつめたものは果たしていったい——。周囲の目と自意識によって作られる評価の恐ろしさを描くミステリー長編。

感想

整形が身近になっている現代。

それに関する考え方は人それぞれで学校でも整形を禁止したり、受け入れない人も大勢いる。

だが整形で自分を変えたい!自信をつけたい!コンプレックスを無くしたい!などという思いは決して悪くないと思う。

さらに、自分に自信を持っている美人と整形を決意する者にとは思想を大きく違うだろう。

そしてそれは小さい片田舎の中でも、さらにはすぐ近くの人が抱えている問題かもしれない。

もしも自分を変えたいと思う方がいるなら考えて欲しいそれは何のため?誰のためのものなのか。

自分のため?家族のため?恋人のため?人によってさまざまだと思うが自分が望む結果は得られるのか?

コンプレックスに思っている外見でもその人そのものを好いてくれる人もいる。

実際に堀口星夜君は自殺した有羽ちゃん自信を好いていたし、その思いが伝わることは無かったが、もしそれが伝わっていたら有羽ちゃんの葛藤、苦悩が少しは和らいでいたかもしれない。

逆にその整形がマイナスになることも大いにある。

整形自体にプラスのイメージを持ってない人も多いし。

有羽ちゃんの場合は整形して痩せると亡くなった実の母に似てしまった。

そして育ての母から拒絶されてしまった。

その時の彼女はどんな絶望だっただろうか…

整形という大きな決断をした結果がそれだと彼女は自分を見失ってもおかしくない。

整形はかなりのお金もかかるし、いざやろうとするには大きな勇気、決断がいるものだと思います。

整形をよく思ってない方もまだまだいます。

ただ考えて欲しいあなたの言葉や行動が相手にとってどのような影響を与えるのかを。

終わり

dae jeung kimによるPixabayからの画像

今回は溱みなと氏の「カケラ」を紹介しました!

昔に比べ整形、整形外科が手軽に行えるようになった現在だからこそ読んでいて身近に感じるのかなと思いました!

今回の作品を読んで本当に人を知ることの難しさ、その場その場での心境の変化などが物語を左右していくことに気付かされました。そしてそれは私たちの人生にも言えることで、正解なんてないけど正しく人と向き合っていくことを伝えてくれた気がします。

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