こんにちは!!今回は『本格ミステリ・ベスト10』2020年 国内第2位 『このミステリーがすごい!』2020年 国内第3位 『<週間分春>ミステリーベスト10』2019年国内第3位 デビューから2作連続ミステリランキングを席巻した【魔眼の匣の殺人】のレビューをしたいと思います!!ネタバレも含みますのでご注意ください。

物語
「あと2日のうちに、この地で4人死ぬ」人里離れた施設に暮らし、預言者と恐れられる老女は、その日訪ねた葉村譲と剣崎比留子ら9人につげた。直後、彼らと外界を結ぶ唯一の橋が燃え落ちて脱出不可能に。予言通りに1人が命を落とし、さらに客の女子高生が予知能力者と判明して慄然とする葉村たち。残り48時間、死の予言は成就するのか。
感想
ようやく読めた屍人壮の第2弾!!絶対に外れない預言者「サキミ」の予言では4人が死亡するという。
今回の作品は前作とは違いゾンビのような怪奇的な存在は出現せず、ミステリーを素直に追えたかなという印象でした!!
でもとても悲しかったのは「十色真理絵」の死…。比留子との約束を守れず、あまりにも若く、そして唐突な死はかなりショックでした。
まず、彼女はサキミと同じように予知能力を持ち、これからのストーリーにも深く関わってくるとたかを括ってました。そのため、彼女が亡くなるのを予想できませんでした…。
さらに、彼女は登場人物たちからかなり不審がられサキミを毒殺させようとしたんじゃないかとも疑われ、部屋に閉じこもったのもあり、「なんで!?」と素直に思いました。(殺人の罪を押し付ける相手にピッタリだと思ったし)
それに触発されて「茎沢忍」君も屋敷を飛び出し、最終的にクマに食い殺されてしまう。これは殺人関係ありませんが、若い高校生2人組生き残ってほしいと最初は思ったものです。
ただ、「十色真理絵」殺しによって容疑者はだいぶ絞れたなと思いました。1人で殺害するには時間がかかり、複数犯での行為だと確定したわけです。
読者目線なので葉村、剣崎ペアは無いとして、師々田親子ペアも小学生の純くんが殺人に加担するとは思えなかったので。王寺と朱鷲野ペアしかないかなぁと思いましたが、手を組む理由と行動理由は全くわかりませんでした。
さらに「サキミ」殺害未遂に関しては誰が行ったのかわかりませんでしたが、まさか「サキミ」自身が仕掛けた自殺未遂だとは・・・
しかもその理由が本当の「サキミ」に対する復讐・・・。囚われた哀れな実験者だと思っていたものは研究者十色勤の元助手の「ただの人間」・・・。
本当の「サキミ」は十色勤とともに研究所から抜け出して幸せに暮らしていたとは、身代わりとなりいつまでも十色勤の迎えを待っていた偽サキミ「岡町」の気持ちには怒り、悲しみや焦りなどの負の感情がどんどんと膨れ上がったことでしょう。
プライドが高く研究者の中でも煙たがられてた「岡町」にも問題はあったのかもしれませんが、好きな人に体よく利用され人生を棒にふった彼女には同情してしまいます。
彼女もまた斑目機関の研究による被害者というのでしょうか。
まとめ
予言で誰かが殺されのであれば自分以外で4人死亡者を出せばいい・・・
閉鎖された場所で自らが死ぬ可能性があるのはかなりの恐怖でしょう。そのような空間で追い込まれた人は他人に容赦無く手をくだす。
全ては魔眼の匣に住む偽サキミ「岡町」の計画通り、魔眼の匣に取り残された人々で殺し合いが始まった。そして彼女の狙い通りサキミの孫である「十色真理絵」は死亡した。ただ唯一の誤算は彼女自身が予言によって死ぬことができなかったことでしょうか・・・
そんな中剣崎比留子は誰を犠牲にしてでも葉村譲を守ことにした。ワトソンを殺させないために犯人を殺す方向に持っていく。自分の体質に葉村譲を巻き込んだ覚悟と責任を持って。
終わり

「屍人荘の殺人」に次ぐ第2弾!!今回も全く読めない展開で面白かったです!!
剣崎比留子はこれから葉村譲を守ることを最優先にして行動していくことを決意したでしょう。
葉村譲の意思に関係なく、ホームズはワトソンを縛るでしょう・・・。
早く続きを見たいなと思いました!!
第3弾は【兇人邸の殺人】。どんな物語かなぁ。読むのが楽しみです!!
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