混乱の中での密室殺人!? 屍人荘の殺人 【著者 今村 昌弘】を読んでみた感想 【ネタバレ含みます】

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こんにちは!!今回はこのミステリーがすごい!2018年版 第1位 『週刊文春』2017年ミステリーベスト10 第1位 2018本格ミステリ・ベスト10 第1位 第18回本格ミステリ大賞 受賞を達成した衝撃のレビュー作!【屍人荘の殺人】のレビューをしたいと思います!!犯人の名前は伏せてますがネタバレも含みますのでご注意ください。

物語

神紅大学ミステリ愛好家の葉村譲明智恭介は、曰く付きの映研の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子とペンション紫湛荘(しじんそう)を訪れる。しかし想像だにしなかった事態に見舞われ、一同は籠城を余儀なくされた!緊張と混乱の夜が明け、部員の1人が密室で惨殺死体となって発見される。それは連続殺人の幕開けだった!!

感想

好き嫌いは分かれそうですが常識にとらわれない初めて読むタイプの小説でした。話のあらすじを見たときは「極限状態下での密室状態ってどんな状況?」と思いましたがまさかバイオテロでゾンビが現れるとは予想だにしませんでした。

登場人物も魅力的でそれぞれの性格も一癖も二癖もあるなと思いました。

主人公の葉村譲はとても普通な男子大学生で周りに流されやすい性格のように感じました。明智さんに依存しているようなところも人間らしいと思いウブな主人公という印象でした。最初は葉村くんと明智さんの2人で謎を解いていくものだと思っていましたが、明智さんの退場があまりにも早くて衝撃的でした。もっと2人の絡みを読んでみたかった・・・

その後葉村くんと共に行動してた剣崎比留子、ゾンビに追いつめられながらも起こる連続殺人事件、ダブルの緊迫感がある中で冷静に推理をする姿はとても凛々しく、主人公の葉村譲への態度はどこか可愛らしく感じました。

読者によっては謎を解けた人がいたかと思いますが私は全然わかりませんでした!!

まずゾンビの登場でバイオハザードを連想してしまったので思考がそっち方向に引っ張られましたね〜。リッパーネメシスのような強化されたゾンビの登場などを考えていたので、知性のあるゾンビが主人公たちの中に紛れて人間のフリをしていると思ってました。

ですが、殺人はしっかり生きている人間の犯行で知性のないゾンビを利用した犯行なのが徐々に解き明かされていくのは読んでいて面白かったです。

最後に犯人は死亡してしまいますが、殺人の動機は復讐。殺された3人は確かに良い人間ではなかった。そのため、人が亡くなり自分たちも殺害される。そんな結末を望んでなくても。ですが誰が悪いからとかはあまり考えられないですね。それぞれ人によって考えてることは違い、それぞれの進みたい道を通った結果。その結末を迎えた。それが全てだと思います。

まとめ

今村 昌弘様のセンスが存分に発揮された作品だと思います。
デビュー作で4冠を達成したのは実力を世界に知らしめるには十分だったのでは無いでしょうか?

2019年には映画化もされておりキャストは神木隆之介浜辺美波中村倫也などかなり豪華な面々でちょっと見てみたいかも。

漫画でも少年ジャンプ+で連載されていたので、小説が苦手だけど話の内容が面白そうだと思った人は漫画で読むのをお勧めします!

終わり

今回は屍人荘の殺人を読んでみたのでレビューしてみました!

ミステリー作品でSF要素(ゾンビってSFで合ってるかな?)を盛り合わせた初めて見る作品でした。

ミステリーにゾンビを出すなんて!」と好かない人もいると思います。(私も最初「は?」ってなった)だけどストーリーが面白く、続きが読みたくなっていました!まだまだ回収されてない疑問点なんかもありますので続編で明らかになればいいなと思っています。

次は続編の「魔眼の匣の殺人」を読んでみようかな〜。

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