不思議で怖くて、面白い。そんなSCPを紹介していきたいです!!
今回はいつの間にか人間と入れ替わっているかもしれないSCPを3体紹介したいと思います。
SCPとは
SCPとは常識に反した超常的な存在です。生物に限らず物や場所などのことを指すことがあります。それらを確保、収容、保護することを目的としているのがSCP財団です。
SCPには収容難易度によってランクづけされておりオブジェクトクラスと言われています。
・Safe(セーフ)
注意して収容しとけばそんなに危険じゃないよ!
・Euclid(ユークリッド)
よくわからないことが多くて危険だよ!収容が難しいかも・・・?
・Keter(ケテル)
収容することができない!なかには人類への壊滅的な危機または世界が終わる危険性があるよ!!
主にこの3種類に分類されてます。
SCP-916-JP スワイプマン
オブジェクトクラス:keter
特別収容プロトコル:現在SCP-916-JPは冷凍冬眠装置に収容されています。
SCP-916-JPは可能な限り長期の生存を維持しなければなりません。
SCP-916-JPには追跡装置を埋め込み、収容施設外からの信号を受信した際はただちに確保に赴いてください。
SCP-916-JPの死亡を伴う実験は収容違反が発生する可能性が高いため、レベル4以上の職員3名の同意が必要となります。
死亡が確認されたSCP-916-JPへの蘇生措置は禁止されています。
生存させないといけないのに蘇生するのはダメなのか・・・?
説明:SCP-916-JPは日本人男性に見える人型存在です。
???氏が新潟県妙高市の交通事故で死亡したその二時間後、???氏を名乗る男性が山形県山形市の交番に保護を求めた事で財団に発見されました。
???氏の遺体が存在しているにも関わらず、山形市に現れた男性は???氏とDNA、身体的特徴、所持品が完全に一致しました。
記憶に関しては、自身にぶつかりそうになったトラックを目撃した部分まで有しており、衝突の瞬間は記憶になく、突然池の中に移動したと証言しています。
SCP-916-JPは通常の人間と変わりない身体構造ですが、死亡した際にその異常性が発揮されます。
SCP-916-JP(SCP-916-JP-1)が死亡すると、離れた地点に生前のSCP-916-JP-1と同一個体(SCP-916-JP-2)が発生します。
SCP-916-JP-2の発生の際、発生場所において同体積の固体又は液体が消費されますが、消費される物質に関わらずSCP-916-JP-2はSCP-916-JP-1と同一の組成である事が判明しています。
SCP-916-JP-2は、所持品を含みSCP-916-JP-1が問題無く生存していた直近の状態で発生します。
もし死亡しても復活できるの!?不死者じゃん!!
発見当初、SCP-916-JPは死亡した???氏と同一存在である事が確認されました。
しかしその後の周辺調査において他に異常性が確認されず、有益な情報も得られなかった事からAnomalousアイテムAO-916-JP-MTYTKLRに分類されていました。
AO-916-JP-MTYTKLRは2007年09月16日に起きたGOC過激派による攻撃によって財団施設が破壊された際に死亡が確認されましたが、GOC撃退後の施設復旧作業中、サイト内のカフェテラスに隠れているAO-916-JP-MTYTKLRが再発見されました。
カフェテラスの監視映像には、大理石の床から起き上がるようにして発生したAO-916-JP-MTYTKLRの姿が映し出されていました。
更なる調査が行われた結果、AO-916-JP-MTYTKLRはAnomalousアイテムからKeterクラスのSCP-916-JPへと再分類されました。
その後、様々な実験が行われSCP-916-JPは死亡した際に『自身の最も健全な状態』ではなく『問題無く生存していた状態』でSCP-916-JP-2を発生させるものと考えられます。
毒物を摂取した場合、『毒物を摂取する前』ではなく、『体内の毒物が効果を発揮する前』の状態でSCP-916-JP-2が発生します。
え?それ時間経過したら結局死んじゃうじゃん・・・
SCP-916-JPは確保当時から加齢が進んでおり、このまま老衰死を迎えた場合、最悪の事態として老衰死とSCP-916-JP-2の発生を永遠に繰り返すNK-クラス世界終焉シナリオが引き起こされる事が考えられます。
SCP-916-JPはKeterに再分類され、特別収容プロトコルは超長期的に生存を保ったまま収容する現在の物へと変更されました。
SCP-916-JPを無力化する研究は現在も進行中です。
絶対に死なない!?人間が復活するSCP!!ですが復活するのは死ぬ寸前の状態ということ…つまり老衰死が延々に繰り返された場合、世界は死体で覆い尽くされ、有機物はスワイプマンの復活の為に消費尽くされる…?
著者 [KirisakiMarie] 原作記事 http://scp-jp.wikidot.com/scp-916-jp
SCP-069 セカンドチャンス
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル:SCP-069は現在は財団エージェントの姿になりすまし、人型収容サイト06-3に収容されています。
SCP-069は、合理的な理由のある要請された物品もしくはそのような要求は、基礎セキュリティプロトコルに違反しないものであれば提供されます。
SCP-069が現在自殺防止観察の状態であるので、すべての要請はレベル2職員3人に承認されなければなりません。
SCP-069が封じ込めを破ろうとするならば、非軍事的方法を使用し鎮圧されなければなりません。
SCP-069が死亡した場合、個人が死を免れたように見える事件の報告を監視するように、秘密捜査員は命じられることになっています。
そしてSCP-069はできるだけ早く再収容されることになっています。
注:SCP-069がエージェントとすべての点で同一であるにもかかわらず、それはSCPであり収容しなければいけません。財団職員としては扱われません。
機密情報に関するどんな要求も許可されず、そして元同僚の訪問も許可されません。
めちゃくちゃ警戒してない?接触するのがまず危険なのかな?
説明:SCP-069はあらゆる姿を持つと推測される人型の存在です。
未知の能力を通し、SCP-069は最近死亡した人体と一緒に単独で放置されるとその人体を消し去ります。そしてSCP-069は死んだ個人の外観、癖、知識を引き受けます。
大規模な実験を通してSCP-069は、扮する元の個人の指紋、DNA、および[データ削除済]がほぼ完璧な精度で一致しており、偽装した個体と完全に区別がつがないことがわかっています。
SCP-069はその能力や前回の偽装に関する知識を持っていません。
SCP-069は怪我や痛みに正常に反応し、死亡するとどんな保存の試みにも関わらず急速に腐敗してチリとなります。
SCP-069はその後、最も近い時間に死んだ人間の現場に再出現します。この現象のおよぶ最大範囲は判明していませんが、これまでに675kmまでのジャンプが観察されています。
SCP-069は無期限に一個人に偽装することができます。
しかしSCP-069の偽装した個体は本人と違い「自らの身辺の整理をしたい」という強い衝動を持っています。
以下の事例もありますがこれに限定されるわけでありません;すぐれた財政や個人証券であってもすべて解約し、親族を訪問して彼らの望むように遺言を更新、他の行為も終えて行きます。
何か質問をされても、SCP-069は突然の怪我を負ったり死んでしまった時のため整理したい、という以外の動機は話しません。
無意識のうちにいつ死んでも後悔がないようにしてるのかな・・・?
SCP-069が最初に財団の注目を引いたのは、2人の消防士と11人の民間人が亡くなったアラームレベルの建築火災から奇跡的に生還した、という報告でした。
報告は消防士の機器が認識できないほど破損していたという事、そして消防士が無傷で出てくるのはほぼ不可能であるという事から、地方自治体に勤務している秘密エージェントはSCPの可能性があると通知しました。
およそ3週後に、消防士はもう一つの大規模な建物火災に向かいました。彼は密室に単独で突入し、その後見つかりませんでした。
建物内の重度の煙との報告にもかかわらず、一人の民間人がほぼ無傷で再び建物から救出されました。
翌日SCP-069と指定され、機動部隊クシー-3(“死体泥棒”)の隊員により財団保護施設に提出されました。
補遺069-01: 200?年?月??日、エージェント???????はSCP-069担当の当番の保安員であり、SCP-???脱走時に殺され、SCP-069は彼に偽装しました。
当初はそのアイデンティティを通知され否定していましたが、中レベル財団職員に偽装して以来大部分は協力的です。
将来のSCP-069使用のため、偶然亡くなった財団職員を利用するか検討中です。
補遺069-02: 200?年??月??日、エージェント????の家族にエージェント????が死んだと伝えられた事、そしてその後の彼らの様子を下級研究者が誤って話してしまい、SCP-069は自殺しようとしました。
SCP-069を再収容させなければならない大規模なコストのため、厳格な自殺防止監視対策を実装する必要があります。
SCP-069の可能性がある偽装目標として、他の死亡財団従業員を利用する計画は中止されました。
一度死んでも復活する!?本人が死亡していることに気づいていないが、このSCPは名前通りチャンスを与えているのだろうか・・・?
著者 [Author: Aelanna] 原作記事 http://www.scp-wiki.net/scp-069
SCP-1177-JP 死因第4131177位
オブジェククラス:Keter
特別収容プロトコル:担当職員は24時間体制でインターネットを監視し、新たなSCP-1177-JPが発見された場合には直ちにデータを表層webから隔離してください。
その後2時間以内にデータ解析を行い、SCP-1177-JPにアクセスし内容を視認したと考えられるユーザー(被験者)を全てリストアップして、それらの身元を特定してください。
そののちに別動記憶処理班がユーザーのもとへ急行し、クラスBの記憶処理を施してカバーストーリー「脳震盪」を流布してください。
発見されたSCP-1177-JPは全てサイト-8119のバーチャルデータ隔離保管庫W-01に収容してください。SCP-1177-JPを視認した職員も視認から50分以内にクラスB記憶処理を受けてください。
SCP-1177-JP-Aが確認された場合には被害の規模を予測した上で、発生したSCP-1177-JP-αの調査を行ってください。
また、必要に応じてカバーストーリーを流布し、FHグレード3以上の現実改変現象が発生した場合にはレベル4セキュリティクリアランス以上の職員10名の許可を得てアヌラ・プロトコルを発動してください。
ネットに現れるSCPなのか・・・?即座に対応しないと被害がすぐ広がりそうだね・・・
説明:SCP-1177-JPはインターネット上に不定期に出現する文書媒体です。主に24時間の間に多数の掲示板掲示板へのコメントやポップアップ、PDFファイルなどの形をとって一斉に出現します。
作成者および送信者の特定には至っていません。SCP-1177-JPには「第??表 ????年度X月X日 死因順位(第1~5位+第4131177位)別 性別死亡数・死亡率・[削除済](人口??万対)・構成割合?」の一文と、それを表した表が記載されています。
表には第1~5位に加えて、第4131177位という本来存在し得ない順位を含めた6つの順位に関するデータが記されています。
「????年度」の部分はSCP-1177-JP出現の翌年となっており、データは「X月X日」から過去1年間の統計だと考えられます。
SCP-1177-JPを視認し内容を完全に読んだ人間は「被験者」に指定され、SCP-1177-JP-Aの影響下におかれます。
全被験者の中から、SCP-1177-JP上の第4131177位の項目に対応したごく少数の人間が無作為に選ばれ、同項目に記された死因(SCP-1177-JP-α)によって確実に死亡します。
これは被験者がSCP-1177-JPを視認した日から????年X月X日までの間に発生します。
財団の干渉によって被験者の数を抑制し、SCP-1177-JPの記述との間に矛盾を発生させてSCP-1177-JP-Aを制御する試みは、現状全て失敗しています。
SCP-1177-JP-αは大抵の場合未知の疾病・現象です。被験者以外の人間に対しても非致命的ながら甚大な被害をもたらすものや、死因統計全体を改変し大規模な現実改変を引き起こすものなども確認されています。
対象:SCP-1177-JP-α-2
発見日時:2002/7/??
死因・死亡者数: 過剰哄笑による急性呼吸疾患及び気管機能低下・13人
症状:短時間のうちに過剰に笑い続けることで呼吸器機能が低下・麻痺し、呼吸困難に陥って死亡する。
概要:複数の大型掲示板で存在を確認。発見日時より約2か月前に発生した「[削除済]県にてバラエティ番組を視聴していた男性1名が突如苦しみだし、呼吸不全に陥って死亡した」という事件を偶然財団下の病院が調査していたことと、男性のパソコンにてSCP-1177-JPが記された掲示板へのアクセス履歴が確認されたことから、関連が裏付けられた。
対象:SCP-1177-JP-α-4
発見日時:20??/3/??
死因・死亡者数:字消状粒壊熱・28人
症状:未確認のウイルスによる急性熱性疾患。2週間の潜伏期間を経て発症する。強烈な全身の痒みと高熱を伴いながら、垢や皮膚片の剥離量・剥離速度が急速に増加していき、最終的に全身が字消しのカスのように磨耗して10日程で身体が自壊する。
概要: 特別収容プロトコルの適用により被害を最小限に食い止めたものの、28人の被験者の周囲で感染が拡大した。死亡者こそ出なかったものの、周辺関係者にも四肢の欠損や内臓の崩壊といった重篤な症状が発現した。
対象:SCP-1177-JP-α-7
発見日時:20??/12??
死因・死亡者数:痙攣性吸呼気障害レベル1・10人
症状:一般にくしゃみと呼称される現象による頭蓋骨/頸椎の粉砕骨折の誘発。
概要:この改変により、「くしゃみが稀に重篤な骨折を引き起こす危険な現象として認知される」という二段階目の現実改変が引き起こされた。結果として、死亡こそしないもののくしゃみより顎が外れたり、軽度の骨折をしたケースが???件確認された。
対象:SCP-1177-JP-α-13
発見日時:20??/1/??
死因・死亡者数:癌(悪性新生物)・1人
概要:症状に一般的な癌との相違点は認められない。しかし、本来の日本の死因統計にて常に上位を占める癌の順位が急激に降下した結果、統計全体が大幅に改変され、未知の疾患や病が大量に確認されて[データ削除済]。1位が???となり[編集済]。SCP-1177-JPに記された内容から事態は事前に予測されていた為、70分後にアヌラ・プロトコルが発動された。
SCP-1177-JPに記された第1~5位までのデータに関する「性別死亡数・死亡率・[削除済]・構成割合」はその翌年に厚生労働省から発表される死因順位統計のそれと完全に一致しています。
また、前述の通りSCP-1177-JP上の「第4131177位」は現実には存在しない順位のため、それによる統計全体への改変は起こり得ないはずですが、SCP-1177-JP-α-13のようなケースも確認されている以上、SCP-1177-JP-Aの効果範囲についての詳細はいまだ不明です。
実験:Dクラス職員を人為的に被験者とした実験を行なった。
SCP-1177-JPの内容は被験者が笑いすぎて死亡、そのためDクラス職員には拘束具を付け、それでも笑いそうになった場合担当部隊がDクラス職員を終了させる。
結果、Dクラス職員が笑い出し担当部隊が終了させようとしたが銃が暴発。
その間にDクラス職員は力づくで拘束具をほどき、首を大きく振動させながら絶叫、その衝撃で頸椎が粉砕し即死しました。
怖すぎ!!完全にこのSCPの影響で狂ってるじゃん!!しかも銃暴発したってことは周りの人間にも影響を及ぼすのか・・・
補遺01:2???年?月??日、新たに複数の大型掲示板にてSCP-1177-JP-α-??が確認されました。内容は以下の通りです。
対象:SCP-1177-JP-α-??(仮称)
発見日時:2???/??/??
死因・死亡者数:椰痲ヰ・????人
概要:これまでの規模を大幅に超える人数の被験者から、財団の指定するFHグレード4に相当したため直ちにアヌラ・プロトコル発動準備がとられました。しかし、SCP-1177-JPに記された「X月X日」を過ぎても、日本国内で「椰痲ヰ」なる死因、またそれによる死者は一人も確認されませんでした。
これまでのケースとは全く異なる被験者の数とその結果の特異性から、現在SCP-1177-JP-βとして再分類するかが検討されています。
死因が操作される!?そのSCPを見たものは死亡するかも!?最後のSCP-1177-JPの事件がかなり不穏です!!もしかしたら実際に????人の死亡者は存在し、その死亡者の代わりとなり何かが入れ替わっているのかも・・・?
著者 [masquerade120] 原作記事 http://scp-jp.wikidot.com/scp-1177-jp
終わり
今回は超危険な人間に成り代わるSCPを紹介しました!!どのSCPもかなりの異常性で入れ替わりに気付くのは難しいかも・・・?気になったら原作記事もぜひ読んでみてください!!
この記事はCC BY-SA 3.0ライセンスに基づきます。
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