不思議で怖くておもしろい!!そんなSCPを紹介しようと思います。
今回は侵入したら最後・・・その建物からは出られない超危険なSCPを3体紹介していきます。
SCPとは
SCPとは常識に反した超常的な存在です。生物に限らず物や場所などのことを指すことがあります。それらを確保、収容、保護することを目的としているのがSCP財団です。
SCPには収容難易度によってランクづけされておりオブジェクトクラスと言われています。
・Safe(セーフ)
注意して収容しとけばそんなに危険じゃないよ!
・Euclid(ユークリッド)
よくわからないことが多くて危険だよ!収容が難しいかも・・・?
・Keter(ケテル)
収容することができない!なかには人類への壊滅的な危機または世界が終わる危険性があるよ!!
主にこの3種類に分類されてます。
SCP-544-JP 孤独な放送室
オブジェクトクラス:Euclid
SCP-544-JPは日本に存在する5階建て構造の雑貨店で、廃業となり取り壊しが行われましたが、次の日には形状が復元していました。
内部に人間が侵入すると、3分ごとに「お知らせです。Aさん、Bさんがお呼びでした。」とアナウンスが流れます。
この時AさんはSCP-544-JPに侵入した人物が選ばれ、BさんはAさんと面識のある人物が選ばれます。
このアナウンスが終了するとBさんはAさんに関する記憶を失い、Aさんを知覚することができなくなります。
これはどれだけ親密な関係であろうと、家族、恋人であろうと知覚できなくなります。
入っただけで自分の存在が世界から消えるの!?
財団はDクラス職員をSCP-544-JPに送って調査を行いました。
そのDクラス職員は財団職員全てから忘れられてしまいましたが、音声データが残されています。
音声データでは博士とDクラス職員が会話しながら調査が進められました。
SCP-544-JPに入ってからアナウンスは流れ、家族、Dクラス職員と関わりがあった財団職員、博士、親友そして最後には・・・彼のことを覚えてる者はいなくなりました。
その後の音声データにはDクラス職員と少女が話しており、SCP-544-JPからDクラス職員が所持していた持ち物を持って少女が出てきました。
その後もSCP-544-JPの異常性は変わりませんが、アナウンスの声が若い少女の声から、Dクラス職員の声に似た声に変わりました。
誰からの記憶も残らない!?自分の存在を消されるSCP!!自分は存在してるのに自分を知ってる人はいない・・・
SCP-3008 完全に普通の、ありきたりな古いイケア
SCP-3008は家具販売店、IKEA(イケア)がチェーン店舗として所有していた大規模小売店です。
SCP-3008に侵入するとSCP-3008-1に転移します。
SCP-3008-1はSCP-3008に侵入した時と景色は変わりませんが、その内部は店の規模よりも明らかに広い空間が広がっています。
そして入り口に戻ろうとしても入り口から外に出ることはできません。
店内には灯りがついてますが閉店時間になると、全ての灯りが消えます。
SCP-3008-1にはこれまでに囚われた多くの民間人が居住しており、街のようなものがいくつも作られています。
このSCP-3008-1内には人間に敵対的な人型のSCP-3008-2が存在しています。
SCP-3008-2は顔の特徴がなく体は歪で、イケア従業員の制服である黄色のシャツと青のズボンを着用しています。
SCP-3008-2は開店時間では基本大人しいです。ですが閉店時間になると「当店は閉店しています。建物から退去してください。」と叫びながら暴力的な行動をします。
ええ!?なんで襲ってくの!?そんな異空間に飛ばされたら生きられないよ!出口無いの?
出口は一応ありますが、SCP-3008-1内を点々とワープしているらしく、どこにあるか特定できません。
そのため、今まで何人か脱出に成功している人々はいますが、かなり運が良くないと脱出するのは不可能です。
ある時、1人の男性がSCP-3008-1からの脱出に成功しましたが、後から追ってきたSCP-3008-2個体に殺害されてしまいました。
SCP-3008-2個体がSCP-3008-1から出てきたのはこの1件のみで、対応した武装職員が鎮圧させました。
殺されてしまった男性はSCP-3008-1内に閉じ込められていた様子を日記にしていたため、その日記によりSCP-3008の実態が詳しく知ることができました。
内部が異空間に繋がってるイケア!!従業員のような何かに襲われる!?まるでホラー映画のようなSCPです。男性の日記は原作記事に載っているので、男性が体験した非日常を読むことができます!
著者 Mortos 原作記事 [http://www.scp-wiki.net/scp-3008]
SCP-070-JP わんわんらんどと犬ではないなにか
オブジェクトクラス:Safe
SCP-070-JPは日本の集合住宅、その床下にあるメンテナンスハッチの内部です。
その内部に入るとある廃墟に移動します。
その廃墟は木造のように見えますが、なぜか内装や壁面を破壊することができません。
廃墟の隣には わんわんらんど と書かれた看板があります。
廃墟の中に5分以上滞在すると複数人の男女の歌声が聞こえ、「犬のような何か」に襲われます。映像に映ることはありません。
「犬のような何か」が現れるとSCP-070-JPは開けることができなくなり、入ることも出ることもできなくなります。
のちの調査で元々犬専用のペットショップがあった場所と判明しています。
財団はDクラス職員、D-32414をSCP-070-JPに派遣しました。
最初は探索を順調に進めていましたが、少し経つと「犬のような何かがいる!!」と叫び入り口まで引き返してきました。
ですが入り口は開かず、27秒の沈黙の後「ワンワンワン ワンワンワン ワンワンワワワン ワンワンワン」とD-32414は通信機のバッテリーが切れるまで繰り返していました。
Dクラス職員完全に正気失ってるし
怖いよこの建物・・・
財団は再度Dクラス職員、D-42671をSCP-070-JPに派遣しました。
今回の調査も最初は順調に進んでいましたが、突如カメラに向かって手を振る犬のアニメーションが写った瞬間に、D-42671が何かを目撃し取り乱し始め、廃墟から脱出しようと試みました。
ですが、またも27秒の沈黙の後、「ワンワンワン ワンワンワン ワンワンワワワン ワンワンワン」とD-42671の吠える声がカメラのバッテリーが切れるまで続きました。
この調査の時に観測されていた男女の歌声の中には、D-32414の声が加わっていることが判明しています。
犬のような何かが襲ってくる建物!!もしかしたらこの廃墟にいる犬のような何かは犠牲者たちの成れの果てなのか・・・?
終わり
この記事はCC BY-SA 3.0ライセンスに基づきます。
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